こんにちは、エコラボホームの高宗です。
今回は、「他の住宅会社が教えてくれない、土地選びの最優先順位」という事で、土地選びで一番大切な事をお伝えしていきます。
これを見れば、他の住宅会社では聞けない「土地選びの最優先順位」が分かるので、もしかすると土地選びを見直すこともあるかもしれません。
ですが、それくらい大切なある事を書きましたので、ぜひ最後まで見てみてくださいね。
さっそくですが、皆さんが土地を選ぶとき、何を基準に選びますか?
広さ?会社や学校との距離?
実家の近く?
それとも日当たり?
いや、便利な生活環境?
どれも大切な項目ですよね。
ですが、最優先に考えるべき項目は、ここにはありません。
という事が分かった話をします。
2018年7月、私は、社長の和田の家で仕事をしていました。
何気なくテレビを見ていたんですが、そこに衝撃の映像が流れてきたのです。
それは
「西日本豪雨」によって川が氾濫し、家が流されている映像でした。
出典:産経新聞
豪雨によって川が氾濫し、家も、車も、人も次々に流されていたんです。
家を建てる仕事をしている自分にとっては、かなり衝撃的な映像。
だって、人間の100倍くらい重い住宅も、どんどん流れていってるんです。
地震とは違って、新築も中古も性能も関係ありません。
高「ひどいですね、、」
和「うん、でも、そもそもこんな所に家を建てちゃダメなんだよ。」
高「え?」
一瞬、私は、「社長、冷たいことを言うな...」と思いましたが、後からそういう意味じゃないと分かりました。
和「堤防って、過去の災害とかを参考にして、高さを決めるんだよね。だから、それを超える水位になると簡単に決壊しちゃうんだよ。」
高「そんな決め方なんですね。」
和「しかも、これから地球温暖化が進んで豪雨が増えると、ほとんどの堤防が決壊するよ。」
(地球の気温が上昇すると、空気はより水蒸気を多く含むようになるので、自然と豪雨も増えてしまいます。)
和「だからあんな所に家を建てちゃダメなんだよ。そんな事も教えない住宅メーカーがどれだけ多い事か、、」
高「たしかに、、緑川周辺にもたくさん建ってますもんね、、」
和「あきらかに住宅メーカーが悪い。
だからウチはそういう所には建てないでくださいって教えてるんだよね。
もし、他の条件が良くても、災害の危険がある土地は選ばないように勧めてる。」
高「なるほど、、家を建てても、流されてしまったら意味がないですよね。」
帰って国土交通省のホームページを調べてみると、
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堤防については、その構造や 基礎地盤に不確実な要素が伴い、
また、自然現象を対象外力とするために、堤防の安全性を厳密に評価することは難しい。
また、現在の堤防は、そのほとん どが長い歴史の中で、
過去の被災の状況に応じて嵩上げ、腹付け等の修繕・補強工事を重ねてきた結果の姿であるので、
通常経験しうる洪水の浸透作用に対 しては、経験上安全であると考えられており、
これまでは過去の被災履歴、地盤条件、背後地の状況等を勘案して過去の経験等に基づき設計を行ってきた。
現在においても、堤防の安全性を厳密に評価することは難しい
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と、「絶対に決壊しないとは言い切れない」とも取れる説明。
たしかに、世の中絶対なんて事はありえないので、自分の身は自分で守る必要があります。
災害が原因で命を失ったり、新築の家が流されている光景を見て、
私は災害に遭いにくい土地が最優先順位という理由が分かりました。
だって、命を失ってしまったら元も子もない訳です。
- 通勤通学に便利
- 買い物に便利
- 実家が近い
- 土地の形が良い
- 景観が良い
- 日当たりが良い
確かに、どれも大切です。
だからできるだけ理想の土地を見つけますが、
「災害に遭いにくい」というのは、まず一番に考えるべきですよね。
エコラボホームの土地選びは、まずそこから始めます。
こちらは事務所に貼ってあるハザードマップなのですが、
みて分かるとおり、城南町の緑川周辺・浜戸川周辺は水害の危険性があります。
(クリックで拡大されます)
かなりの広範囲ですよね。
これは過去に浸水した場所+浸水が想定される場所に色が塗られているのですが、
2~5m近く浸水する危険がある地域にもかかわらず、普通に家が建ってるんです。
危険を承知で建てているのでしょうか?
それとも、住宅会社が教えてくれなかったのか、、
たぶん後者だと思います。
5mも浸水してしまうとどうなるのか?というと、家は2階まで沈む事になります。
とうぜん、命も危険にさらされますよね。
それに、緑川の周辺は低地になっているので、地盤も弱く、地震にも弱いのです。
命が一番大切なのに、それを危険にさらしてまで、そこに建てる理由ってあるんでしょうか?
もし、土地が安いからって理由だとしたら、辞めてください。
地盤改良などで100万円近くかかりますし、保険料も2割近く高くなってしまうんです。
それに、家が浸水したり倒壊してしまうと、計り知れない損失ですよね。
もし命を失ってしまった場合には、取り返しがつきません。
だから、災害に遭いにくい土地を選ばなければいけないんですよね。
これが土地選びの最優先順位です。
命に変えられるものはありません。
地球温暖化によって、これからも降水量は増え続けていきます。
国土交通省が「治水見直し」を進めていますが、実現はいつになるか未定です。
もし、あなたが住宅購入を進めていて、土地を探している状態ならば、
まずハザードマップを確認してみてください。
そして、良い土地であっても、災害の危険性がある土地は選ばないようにしてくださいね。
では、今日はこの辺で失礼します。
Ps.
土地の選び方が分からない!という方は、ご相談ください。
家をたてるのに最適な土地選びは、住宅会社に任せた方が確実です。